2025年大阪・関西万博のポルトガル館が、2日間にわたりポルトガルの伝統的な繊維文化の発信地となりました。アーティザンのローザ・ポマーは、ポルトガル産ウールを使った編み物と手紡ぎのワークショップを開催。持続可能性とアイデンティティを大切にする手仕事の技術を、日本の参加者に丁寧に伝えました。彼女のブランドは日本でも10年以上前から親しまれており、その存在感が改めて注目されました。
ワークショップの朝、15人の参加者がローザ・ポマーの実演を見つめながら、ポルトガルの伝統的な紡ぎ技術を学びました。机の上には、天然の色合いで染められた毛糸や手作りの作品が並び、手仕事に込められた繊細さと現代的なデザインが共存していました。
ワークショップの朝、15人の参加者がローザ・ポマーの実演を見つめながら、ポルトガルの伝統的な紡ぎ技術を学びました。机の上には、天然の色合いで染められた毛糸や手作りの作品が並び、手仕事に込められた繊細さと現代的なデザインが共存していました。

6月16日と17日に行われたワークショップは、編み物と手紡ぎの2本立て。好奇心から参加した人もいれば、すでに経験のある人も。中には、ローザ・ポマーの毛糸で作られた衣服を身に着けて参加した人もおり、本人にとっても「とても象徴的な出来事」だったと語ります。
参加者の一人、カナエ・コヤマさんは、子どもが幼稚園に入ったのを機に編み物を始めたとのこと。ポルトガルの技術に触れるのは今回が初めてで、大いに学びがあったと話してくれました。子どもの頃、叔母から編み物を習ったというミカコ・ハラダさんも、すぐに申し込みを決めたとのこと。二人とも笑顔でワークショップを終え、手には新しい作品がありました。「とても熱心で、習得が早かったです。彼女たちのこの技術への敬意が嬉しかった」とローザ・ポマーは振り返ります。
参加者の一人、カナエ・コヤマさんは、子どもが幼稚園に入ったのを機に編み物を始めたとのこと。ポルトガルの技術に触れるのは今回が初めてで、大いに学びがあったと話してくれました。子どもの頃、叔母から編み物を習ったというミカコ・ハラダさんも、すぐに申し込みを決めたとのこと。二人とも笑顔でワークショップを終え、手には新しい作品がありました。「とても熱心で、習得が早かったです。彼女たちのこの技術への敬意が嬉しかった」とローザ・ポマーは振り返ります。

ローザ・ポマーと日本とのつながりは深く、彼女の製品は東京、大阪、京都、福岡など全国7店舗で取り扱われています。最初に彼女の作品を紹介した日本の店舗があったのも、今回の万博開催地・大阪でした。
日本は毎年数千トンのウールを輸入しており、2022年には約3,200トン、約1,800万ドルの市場規模に達しています。オーストラリアやニュージーランドが主な供給国ですが、近年は持続可能で手仕事の製品に対する関心も高まっています。天然繊維の市場だけでも、2030年までに53億ドル規模に成長すると見込まれています。
日本は毎年数千トンのウールを輸入しており、2022年には約3,200トン、約1,800万ドルの市場規模に達しています。オーストラリアやニュージーランドが主な供給国ですが、近年は持続可能で手仕事の製品に対する関心も高まっています。天然繊維の市場だけでも、2030年までに53億ドル規模に成長すると見込まれています。

「私たちはニッチな存在ですが、ヨーロッパでも日本でも、そのアイデンティティが徐々に認識されてきています」とローザ・ポマーは語ります。彼女の作品は、ポルトガルの伝統的な知識と地元での生産、さらに絶滅の危機にある在来種の羊毛を用いた持続可能な手法によって作られています。意識の高い消費者に支持される理由が、そこにあります。
今回の活動は、ポルトガル館の文化プログラムの一環として実施されました。土地と伝統、そして未来への配慮が込められた静かで、しかし象徴的なポルトガルの発信でした。
今回の活動は、ポルトガル館の文化プログラムの一環として実施されました。土地と伝統、そして未来への配慮が込められた静かで、しかし象徴的なポルトガルの発信でした。