ポルトガル繊維衣料協会（ATP）は、大阪・関西万博にて、ポルトガルパビリオンのテーマ「海 ― 青の対話」のもと、インスタレーション「TEXTILE LIVE – Draping with Sustainable Materials, made in Portugal」を通じて、ポルトガルの繊維産業を紹介します。

この国際的な取り組みは、革新性、環境責任、そしてポルトガルの繊維・衣料産業の豊かな伝統を称えるものです。

ポルトガルで開発された素材や製法は、エコシステムへの配慮を重視し、持続可能性を創造的実践の中心に据えています。

6月12日から15日まで、ポルトガルパビリオン内の「Ocean Made Room」（会場から直接入場可能）では、15名の日本人若手デザイナーと1名のポルトガル人デザイナーが、ポルトガル製のサステナブルな繊維素材を使ってライブでドレーピング作品を制作する、前例のないパフォーマンスをご覧いただけます。

この取り組みは、大阪モード学園、マロニエファッションデザイン専門学校、神戸文化服装学院という日本の三つのファッションスクールとの協働により実現。伝統、芸術、革新が融合し、サステナブルな素材で作られたトルソーにドレーピングが施され、ポルトガルの最先端エコ素材の創造的可能性が世界に向けて発信されます。

ドレーピング・パフォーマンスは、毎日2回（午前・午後）実施予定です。さらに、過去の著名なポルトガル人モデルたちが登場する写真展では、ポルトガルの繊維素材が優雅に「解釈」され、来場者を魅了します。

また、**クラウディア・オリヴェイラによる「Marias Paperdolls」**のミニチュア人形の展示や、展示素材の背後にあるサステナブルなプロセスを解説する映像もご覧いただけます。

これらすべてが、訪れる価値のある魅力的な体験を創出し、循環型経済の最前線に立つポルトガル繊維産業の存在感を改めて印象づけます。

本インスタレーションは、パウロ・ゴメスのキュレーションにより構成され、以下のようなポルトガル製テキスタイル・ソリューションを紹介します：

• 伝統工芸に根ざした、責任ある調達による天然のウールとリネン
• 食品産業副産物から生まれたバイオベースの人工繊維
• ペットボトル廃材由来のポリエステルなど、再生合成繊維
• 水使用量を削減し、独自の風合いを生み出す海藻由来の加工
• 環境に配慮したプロセスで仕上げた天然のエコ染料

この活動は、伝統と革新、ポルトガルと日本の間に生まれる対話そのものであり、テキスタイルが芸術表現の媒体として、そして変革を遂げる産業の象徴として、息づく姿を示しています。

ATPは本プロジェクトを通じて、ポルトガルの繊維・衣料産業が持続可能なイノベーションの世界的リーダーであることを強く発信します。アート、デザイン、そして私たちを形作る「素材」＝ポルトガル製テキスタイルによって、より良い未来への一歩を世界に届けます。

ATP「Textile Live」インスタレーションを大阪・関西万博で開催